昨今、日本との関係が深い国と言われてきた国、ドイツ。
そんなドイツの言葉を学んでみようと思ったことはありませんか?
今日は、そんなあなたのために、「ドイツ語検定」とはどんな試験なのか。
そしてドイツ語検定を受けることのメリットと合格するためのマル秘テクニックをみなさんにお話しします。
この記事を読んで、あなたもドイツ語検定にぜひチャレンジして見ましょう!
目次
「ドイツ語検定」とは
ドイツ語検定は、正式にいうと「ドイツ語技能検定試験」で、よく独検と略されて紹介されています。
毎年およそ15000人が受験する試験で,日本で年に2回(準1級と1級は年に1回)受けることができます。
1992年から「公益財団法人ドイツ語文学振興会」が運営する資格試験のことで、級は5級から1級に分けられています。
この試験の対象は日本語話者で、準1級以上になると口述試験も行われます。
各級の紹介
ここからは、それぞれの級について紹介していきます。
どの級にも共通して言えるのが、100点満点のうち60点を取ると合格できるという点です。
5級からライティングとリスニングに分かれており、どちらも合わせて100点満点の計算で合否が決まります。
各級に合格する基準なのですが、公益財団法人ドイツ語文学振興会の公式ホームページに詳しく書かれています。
それによると、
5級(Elementalstufe)
- 初歩的なドイツ語を理解し、日常生活でよく使われる簡単な表現や文が運用できる。
- 挨拶の表現が適切に使える。自分や他人を簡単に紹介することができる。
- 広告やパンフレットなどの短い文の中心的な内容が理解できる。
- 必要に応じて簡単な数字やキーワードを書き取ることができる。
4級(Anfängerstufe)
- 基礎的なドイツ語を理解し、初歩的な文法規則を使って、日常生活に必要な表現や文が運用できる。
- 家族、学校、職業、買い物など、身近な話題に関する会話ができる。
- 簡単な手紙や短い内容が理解できる。
- 比較的簡単な文章の内容を聞き、質問に答え、重要な語句や数字を書き取ることができる。
3級(Grundstufe)
- ドイツ語の初級文法全般にわたる知識を前提に、簡単な会話や文章が理解できる。
- 基本的なドイツ語を理解し、ほとんどの身近な場面に対応できる。
- 簡単な内容のコラムや記事などの文章を読むことができる。
- 短い文章の内容を聞き、簡単な質問に答え、重要な語句や数字を書き取ることができる。
2級(Mittelstufe)
- ドイツ語の文法や語彙についての充分な知識を前提に、日常生活や社会生活に必要な会話や文章を理解できる。
- やや長めの文章を理解し、内容についての質問に答えることができる。
- 具体的・抽象的なテーマについてのインタビューや、短い記事の内容を聞き取ることができる。
- 短いドイツ語の文を正しく聞き取ることができる。
準1級(Oberstufe)
- ドイツ語圏での生活に対応できる標準的なドイツ語を充分身につけている。
- 新聞などの、比較的複雑な記事や論述文などを読むことができる。
- 自分の体験などについて詳しく話すことができ、社会的・実用的なテーマについて口頭で自分の考えを述べることができる。
- 比較的長い文章の要点を聞き取り、短い文章を正しく書くことができる。
1級(Höchststufe)
- 標準的なドイツ語を不自由なく使え、専門的なテーマに関して書かれた文章を理解し、それについて口頭で意見を述べることができる。
- 複雑なテーマに関する話や、インタビューの対話などの内容を正確に理解できる。
- 複雑な日本語の文章をドイツ語に、ドイツ語の文章を日本語に訳すことができる。
と書かれています。
3級がドイツで生活するのには最低限必要な知識と言われており、それより上の級はドイツ語で仕事をしたり,、段から会話したりする人が取得しておくと良い級と言われています。
ドイツ語検定を取得するメリット
ドイツ語検定に合格するメリットは,以下の3点です。
- 留学や仕事で有利
- 履歴書に書ける
- 旅行で使える
一つずつ見ていきましょう。
留学や仕事で有利
外国人が日本に留学をしたり、日本で働いたりするのに必要なのが日本語検定試験です。
その中でもN1という最高位の検定を取得すると、多くの日本企業での採用に有利となります。
ドイツ語検定も同じで、日本人がこの検定を持っていると、当然ドイツで働くのに有利になります。
特に留学に関していうと、3級を取得していればドイツ語を扱う大学に関しては日本国内の試験は突破するのに役立つと言われています。
ただ、ドイツ国内でドイツ語検定が資格として認められない大学や企業もありますので、そこには注意しましょう。
履歴書に書ける
ドイツ語検定は、就職などの際にも資格として胸を張って書くことのできる項目の一つです。
英語を話すというのが日本企業でも外資系企業でも当たり前になったこのご時世で、英語プラスもう一つの言語の資格がある!という自分の武器があれば、希望している企業の人事に大きなアピールをすることができることは間違いありません。
そしてこのドイツ語検定、オススメしているのには一つ理由があるのです。
それは合格率が非常に高いということです。
2019年の冬の試験では、5級が96%,4級が76%,3級が58%,2級が65%となっています。
英検と比べると、3級までは合格率にさほど違いがありませんが、英検の2級の合格率は25%前後であることを踏まえると、ドイツ語検定がいかに高い級を取得しやすい検定試験であるかということがお分かりでしょう。
そしてそれを堂々と履歴書に書くことができるわけです。
ドイツ語を少し勉強すれば、他の就活生ともさを生み出せる、そんなところもドイツ語検定のメリットです。
旅行で使える
語学検定を受験される方は「話せるようになりたい」という気持ちが少しでもある方が多いのでは?
ドイツ語検定以外にも、中国語検定や韓国語検定など、それぞれの国に検定があるわけですが、どれも1つの国に対応した言語の勉強にとどまっていることが多いです。
つまり、せっかく韓国語検定を勉強して、話せるようになったけど、結局韓国旅行でしか使えなかった...読めるけど大して使わないから忘れてしまった...
なんてことになるわけです。
でもドイツ語検定は大丈夫。
世界には、ドイツ語を公用語としている国が、6つもあるのですから。
ドイツをはじめ、オーストリア・リヒテンシュタイン・ルクセンブルク・スイス・ベルギーの6各国は、今でもドイツ語を話しています。
ドイツ語検定一つで、6カ国どこに旅行に行っても役に立つのです。
ドイツ語検定合格のテクニック
では、ドイツ語検定に合格するにはどのようなテクニックがいるのでしょうか?
今回は2点をさらっと紹介します。
- NHK番組「旅するドイツ語」
- 過去問を解く
NHK番組「旅するドイツ語」
ドイツ語を勉強している人には欠かせない番組、それが「旅するドイツ語」です。
実際にドイツを旅しながら、必須となるフレーズや表現を覚えていく、とても面白い番組となります。
番組内のキーフレーズはそのままドイツ語検定に出てきますし、生のドイツ語を聞けるのでリスニング対策にもなります。
過去問を解く
ドイツ語検定の公式ホームページには過去問題のサンプルが記載されています。
これを解くことで、問題に慣れ、どんな問題が出るのかを予測しながら解くことができるでしょう。
検定合格の一番の近道は、過去問を解くこと。これに尽きます。
ぜひやってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今までドイツ語検定を知らなかった人も、今勉強中だという人も、ドイツ語検定がいかにメリットの多い試験であるかということがお分かりになったと思います。
日本と関係の深い国、ドイツ。
これからのグローバル時代に先駆けて、みなさんもぜひドイツ語検定にチャレンジしてみてくださいね。
講師 砂田
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