塾にとって一番の存在意義は生徒一人ひとりの進路保障であり、受験に落ちるというのはひとえに我々の力不足です。
生徒の受験が上手くいかなかったときには反省の念が絶えません。
しかし、生徒自身には、受験に落ちたからと言って、その子がダメなわけではないということを強く伝えたいのです。
人生において、はっきりとNOを突き付けられる経験はそう多くはありません。ほとんどの場合はやんわりと流れていくものです。
しかし、入試と言うのは、その数少ないNOを突き付けられる機会でもあります。
不合格
この三文字ははっきりとNOを突き付けてきます。
これはとても怖いものです。
はっきりと答えを出されるのが怖くて、中学受験を途中で諦める小学生は少なくありません。
何年も頑張ってきたのに、秋ごろになって受験が怖くなってしまうのです。
大人からすれば、受験しなければ100%合格できないのだから、落ちるかもしれないけど、とりあえず受けてみたらいいのに、と思うのですが、怖くてできないのです。
はっきりと結果を出されるというのは、それほど恐ろしいものであります。
小学生の中学受験なら、まだ逃げることができますよね。
受験をしなくても地元の公立中学校には行けるのですから。
しかし、高校受験はそうはいきません。
受験をしなければ高校には行けないのです。
難関校、人気校には募集定員の何倍もの受験生が集まります。
当然全員が合格できるわけではありません。
しかし、仮に受験に落ちてしまったとしても、自分のことをダメな人間だと思わないで欲しいのです。
受験には少なからず運も存在します。特にある程度以上の難関校であればなおさらです。
数学の問題が自分にはまるかどうか。
英語の長文に知らない単語がどれだけ出てくるか。
国語で最後に迷った2つの選択肢のどちらが正解だったか。
すべての知識を網羅することは不可能です。
やはり最後には運も絡みます。
当塾では、先日行われた公立高校前期選抜試験で、4人のうち3人は不合格でした。
さらにそのうちの1人は、中期選抜試験でもう一度同じ高校を受験することはできません。
とてもショックだったと思います。
しかし、合格するだけの実力は十分にあったと思います。
それだけの努力をしていたと思います。決して自分のことを卑下しないで欲しいのです。
今はこんな言葉はなんの慰めにもならないとは思いますが、これまで一生懸命に努力してきたことは十分に素晴らしいことだと思います。
塾長 増田
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