みなさんは、ご自身の英語の発音に自信がありますか?
「もっと上手に発音ができるようになりたい!」と思っている方は、どのような練習をしているでしょうか。
英語の発音力は、伸ばしたいスキルとしてよく挙げられますが、実際にどのように練習をすればいいのか分からない方が多数だと思います。
ここで私の話ですが、今までイギリス留学・オーストラリア滞在と、二度の海外暮らし経験がございます。
今でこそ発音を褒めてもらう機会は多くなりましたが、はじめ海外に滞在しただけでは、発音は良くなりませんでした。
そこで今回は、カタカナ英語だった私の発音が、ネイティブスピーカーにも褒めてもらえるようになった最も効率的な方法を、知識編・実践編に分け、合わせて4つご紹介します。
知識編1:口の使い方を学ぶ
1つ目の方法は「口の使い方を学ぶ」です。
具体的には「thの発音は、舌を噛む」ですとか、「lの発音は舌を、rの発音は唇を使う」というような、「英語を発音する時の口の使い方」を学んでいただきたいのです。
「いきなり座学か…」とがっかりされる方も多いかと思いますが、実は非常に重要で効果的な方法となります。
本来であれば、耳で聞いて声に出して自分で分析しなければならない知識が、本を読んだり動画を見るだけで手に入ってしまいますから、再度言いますが、非常に効率の良い学習方法なのです。
私自身の発音も、この知識を手に入れてから劇的に良くなりました。
学んだ瞬間から発音を改善することができるので、即効性がありますよ。
イギリスから帰国後に大学の講義にて口の使い方を学びましたが、帰国直後よりも講義受講後の方が発音は各段に良くなったのは内緒の話。
「渡英前に学んでいれば…」と、強く思ったことを覚えています。
知識編2:発音をあえてカタカナに直す
2つ目の方法は「発音をあえてカタカナに直す」です。
カタカナ英語を脱出したいならカタカナを活用せよ!と言われると、一見矛盾しているように聞こえますが、要するに「聞こえたまま発音するために一度カタカナに変換してみる」ということです。
みなさん、”Shut up!”は、どのように発音しますか?
まさか「シャット アップ!」と言う人はいないと思います。
多くの人が「シャラップ!」と発音するのではないでしょうか。
このように発音をカタカナ化すると、音の連結や変化に気づくことができるのです。
これがいわゆる「英語らしい発音」のキモとなります。
以下に例をいくつか挙げましょう。
- When I was → ウェナーイワズ
- Got it. → ガリッ
日本人の発音が英語らしく聞こえない原因の一つに、単語を切り離して発音してしまうことが挙げられますが、この方法でそれを解決することができます。
これは極端な例ですが、皆さんご存知の「チェケラ」も”Check it out.”のカタカナ化ですから、より重要性がわかることでしょう。
「掘った芋いじるな」と英語らしいイントネーションで言うと、時間を聞くことができる(“What time is it now?“と伝わるため)という空耳が流行りましたが、まさにそれです。
あれは笑い事ではなく、英語の発音を良くするための肝なのです。
フレーズで覚えてしまえば会話にも役立ちますし、一気に英語らしい発音ができるようになりますよ。
実践編1:音声入力の活用
ここからは、いよいよ実践に移ります。
実践編の1つ目は、スマートフォンについている音声入力機能の活用です。
方法は以下の通り。
(1)英文を読み上げ、文字を入力する
(2)正しく表示されていない部分を確認する
(3)全ての英文が正しく表示されるまで繰り返し読み上げる
スマートフォンの音声入力機能は、かなり性能が高いため、入力結果を見れば自分の発音の得意・不得意がすぐにわかります。
自分の発音した英語が、しっかりと聞き取られ入力されるのを見るのは、気持ちが良いので、モチベーションアップにもつながりますよ。
実践編2:Siriの活用
実践編の2つ目は、Siriの活用です。
みなさん、スマートフォンについているSiriと会話をしたことはありますか?
今日からSiriとの会話を英語で行ってみましょう。
携帯電話の言語設定を英語にし、今日の天気や明日の予定など、どんなことでも構いませんので英語で話しかけてみてください。
Siriと会話をする時は、会話の記録が文字となって画面に表示されますので、実践編の1つ目で紹介したように文字を見ながらの確認も可能です。
私の場合、アラームやタイマー等は必ずSiriを使ってセットするようにしています。
しっかりと発音ができていれば、携帯電話を触ることなく操作もできるので、利便性も向上されるのではないでしょうか。
加えて、「Hey Siri! Set a timer for 3 minutes.」と英語で指示をし、タイマーが設定されるのは想像以上に嬉しい気持ちになると思います。
是非、ネイティブスピーカーになりきってSiriを操ってください。
まとめ
今回は、英語の発音を劇的に良くするコツを、知識面と実践面に分けてご紹介をしました。
知識面には座学も含まれますが、「急がば回れ」という言葉がある通り、地味ではあるものの結果的には効率の良い方法となります。
今回ご紹介した方法は、10年以上に及ぶ私の英語学習人生の中で、最も効果のあった方法です。
是非、今日からの学習に取り入れ、ネイティブスピーカーにも褒められる発音を手に入れてください。
講師 砂田
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