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漢字が覚えられない?小学生・中学生向けに効率の良い漢字の覚え方を解説

小学生の親御様から相談を受ける内容に、よく「うちの子、漢字を覚えられないんです」があります。

確かに、一回見て書いただけで覚えられる子もいれば、逆に、何度書いてもなかなか頭に入らない子がいます。

 

漢字を覚えられないと、まず文章を読むことができませんよね。

つまりは、"問題"を解く以前の"問題"ということになってしまうのです。

 

このように漢字は、勉強の基礎として全教科にて必要になるので、「漢字が読めない=勉強ができない」になる可能性は多いにありますし、もし、それに当てはまるという場合は、早い目に手を打った方がいいです。

(小学生や中学生の話。高校生ではあまり当てはまらない)

 

ということで、このページでは、小学生・中学生に向けて効率の良い漢字の覚え方を解説します。

少し覚え方を変えるだけで、今までの結果がウソのように変わりますよ。

 

なかなか漢字を覚えられなくて困っている子、国語の勉強でつまづいている子、これから漢字の暗記に取り組んでいこうとしている子に、役立つ内容になっていると思います。

ぜひ、最後までしっかりとお読みください。

 

漢字を覚える方法1:いきなり書くな!読め

ではさっそく、漢字を覚えるときの方法ですが、まず言いたいのが「いきなり漢字を書かないでください」ということ。

やはり小学生に多いのですが、読めもしない漢字を姿形で覚えようとしているのです。

 

それでは絶対に覚えられません。

最初は、漢字を見て読み方が言えるかどうかをチェックしていくことが大切です。

 

例えば、「柔道」という漢字を覚えたいとします。

このとき、いきなり「柔道、柔道、柔道、柔道...」と狂ったように書くことはしないで!ということです。

 

まずは読んでください。読めますか?

読めないのであれば、まずは読み方を練習します。人は関連づけて記憶を定着させるため、「柔道」なんていう複雑な形をした字を、読めもしないのに覚えるのは無理です。

関連記事:受験に使える暗記のコツを実践形式で3つ紹介

 

ちなみにいきなり書き始めることのダメさは、漢字に限らず「勉強全般」に言えることです。

これらは宿題と同じ「作業」になってしまっているので、これでは勉強の効率はグッと下がりますよ。

 

あなたがやらないといけないのは、「書く」という作業ではなく、「覚える」という勉強です。

また、これは親御様にありがちな間違った考えですが、勉強時間というは短ければ短い方がいいのです。10個の漢字を1時間かけて覚えるのと、10個の漢字を30分で覚えるの、どちらが効率的ですか?

 

30分ですよね。

じゃあ、30分で覚えれるようにどうしたらいいのでしょうか。いきなり書くことが大事でしょうか。

 

もっと言うと、何も考えずに、「書く」=「勉強」だとか思っていませんか?

 

一つ一つの作業に必ず意味を持たせる癖をつけてください

話は少し飛びますが、例えば、なぜ調べ事を、わざわざ時間のかかる紙の辞書でするのでしょうか。スマホであれば、数秒ですよね。何となく、「スマホ=ダメ」だとは、思っていませんか?

 

漢字を覚えられない子の典型に上記があります。また親御様もその罠にかかっていることが多いです。

なぜ書くのか、なぜ読むのか、なぜなぜなぜ。

 

自分にあったもっとも効率のよい覚え方は何か、と常に探るようにしてください。

それが勉強です。

 

さて、話を戻しますが、私の思う漢字を覚えるのに最も効率の良いやり方が、「単語カード」です。

表面に漢字を書き、裏面に読み方を書いて、読み方を言えたカードからどんどん外していきます。もし、これと同じような単語カードが市販にて売られているのなら、即座に買いましょう。

 

単語カードを自分で買いて作ることに、実はあまり意味がありません。

先ほど言った通り、作業になっていることがほとんどなのです。(意味を見出して、自ら書いて作りたい子はその限りではない)

 

これらにより、まずは覚えたい漢字の読み方をすべて読めるようにしましょう。

 

漢字を覚える方法2:答える→解答チェック→再度答える

単語カードの読み方が全て読めるようになったら、次は読み方を見ながら、漢字を書けるようにします。(先ほどの逆)

この時の大事なポイントとして、「答える(思い出す)→解答チェック(覚える)→再度答える(思い出す)」という、"常に"頭を動かして考えることです。(抽象的でごめんなさい)

 

感覚としては、小テストを永遠と続けるに近いと思います。

そして一度に覚えるその個数ですが、小学生であればだいたい5個ずつでいいのではないでしょうか。

  1. 5個の漢字を覚える
  2. 5個の漢字を書いてみる(ここでは、一度は書く)
  3. 答えをみて再度覚える
  4. 再度答える

全体で20個の漢字を覚える場合であれば、これを4回繰り返すということになります。

 

ちなみに、なぜ一度に20個を覚えないのかというと、小学生には難しいというだけの話です。

なので当然ですが、記憶力が良い子や中学生や高校生は一度に覚える漢字の個数は増やすべきです。中学生でおよそ15~20個。高校生であれば、20~30個程度ではないでしょうか。

ぜひご参考ください。

 

そして、もう一つポイントがあります。

それは漢字を間違えた時、「正しい漢字は1回のみ書く」ということです。(2回目間違えたときは、人によっては1度も書かなくていい。指で素振りをすればオッケー)

 

例えば「柔道」という漢字を間違えたとしましょう。

よくノートに、「柔道、柔道、柔道、柔道、柔道、柔道・・・」と繰り返し書く子がいます。

 

これをしてしまうのは、恐らく学校でそのような宿題が出るからでしょう。

全く無意味とは言いませんが、覚えるという意味では無駄に近い作業です。こんなのは、必要ありません。

 

よくやってしまう漢字の覚え方なのでしょうが、これは単なる罰に近いです。作業にもなっていません。

再度言いますが、勉強時間は短い方がいいです。なので当然、書く量も少ない方がいいに決まっています。

 

少ない量でいかに多く覚えられるか、を追求しないことには、本質的な問題解決とは言えないでしょう。

 

さて、「じゅうどう」という読み方を見て、「柔道」と書けなければ、すぐに答えをみてください。

その後、1度だけ「柔道」とノートに書きます(同時に覚える)。次に間違ったときも、一度だけ書きます(同時に覚える)。(小学生の場合)

※ここでいう「書く」は、「覚える」と同義ですよ!

 

基本的には、これの繰り返しです。

どれだけ漢字が苦手な子でも、3〜5回ほど書けば、覚えらえることでしょう。

 

逆をいえば、それで覚えられないということは、どこかでそれらが勉強ではなく、作業になっていると思います。

 

こうなってしまったら、一度ペンを置き、休憩しましょう。

そして何故自分は勉強しているのかを一度考えた方がいいです。イヤイヤやっているものは、どう足掻いても上達しません。

>>自分の子が勉強嫌いで困っている...という親御様は一度ご相談ください

 

まとめ:すべては気持ち次第

どうだったでしょうか。

今自分がやっている方法と同じですかね?

 

もしそれで全く覚えられないということであれば、それは根本的に覚えようとしていないと思われます。

これは悪いことではなく、小学生や中学生くらいの子どもであれば、普通のことです。

 

なぜ漢字を覚えないといけないのでしょうか。

なぜそもそも勉強しないといけないのでしょう。

 

一度、お母さんやお父さんに聞いてみてください。それで納得したら、きっと覚えれるようになっているはずです。

もし納得できない場合は、一度ご連絡ください。お待ちしております。

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