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理論化学の勉強法とちょっとしたコツを伝授!MARCHレベルに必要な事とは

今回は理論化学の単元についての勉強法をご紹介します。

化学の大部分を占める理論化学ですが、その内容は無機・有機化学とは異なり様々な種類の内容を取り扱うため、勉強法に戸惑ってしまうことが多く、おろそかになってしまいがちです。

 

ですがこの単元をマスターしないと無機・有機化学を解くことに苦労するため、しっかりと知識を得る必要があります。

そこで今回は計算と暗記それぞれの勉強法についての紹介をしたいと思います。

 

理論化学の勉強内容を知ろう!

理論化学は基礎事項の寄せ集めといっても過言ではありません。

その分網羅しなければならない 内容が多く、得点できるまでに時間がかかります。

  • 周期表による元素の分類
  • 原子や分子、イオンなど物質の様々なあり方
  • 共有結合、イオン結合などの結合
  • 物質量の計算法
  • 酸化・還元、電池、電気分解
  • 熱化学方程式

以上の項目が理論化学の主な内容であり、暗記だけではなく計算問題も多く存在することがわかります。

 

化学の計算問題が苦手な方に!おすすめ計算方法を伝授します

どんなに暗記が得意な方でも、化学の計算問題でつまずいてしまう方は多いです。

高校化学を理解し問題を解いていくためには、この計算問題は避けては通れず、入試では早い段階で計算問題に慣れ、残りの時間を暗記に割く必要があります。

 

今回はそんな計算問題をなるべく得意にするためにやるべき習慣を、1つだけ教えたいと思います。

それは・・・

 

『必ず単位をつけながら計算問題を解いていく』ことです。

私はこの習慣を高校ではなく、大学で教わりましたが、「なぜ高校で教えてくれなかったのだろう...」と憤慨するレベルでした。

それくらい重要かつ計算問題攻略のコツなのです。

 

例えば、モル質量を求める問題があるとします。

モル質量は、気体の密度º22.4で求められますが、これを暗記せず、単位を意識しながらまとめると

 

モル質量(g/mol)= 気体の密度(g/L)× 22.4(L/mol)

となります。ここで、単位のみで計算をしていくと、 (g/mol)=(g/L)× (L/mol)

 

要するにLが打ち消しあうことによって、右と左がイコールになるのです。

あくまでこれは簡単な式ですが、難しい式でも出したい答えの単位に合わせた計算式を組み立てていけば、膨大な量の計算式の暗記をしなくて済みます。

 

例題:4molの水の質量(g)を求めろ

この場合、4molと水の分子量18g/molを使って質量(g)を導くため、

 

4mol × 18g/mol =72 g

となります。

 

暗記するものは取捨選択!必要なものだけを覚えましょう

化学の暗記は正直に言うと多いです。

これらすべてを覚えたいところですが、色々なものに手を出しすぎると、基礎的な内容を曖昧に暗記してしまうことがあります。

 

なるべく無駄なものを暗記しないため、暗記する優先順位を決めて勉強を進めていきましょう。

まず最優先で覚えるべきものは、「元素記号」です。当たり前のように思いますが、実は化学全体をとりあえず暗記したのに問題が解けない人がおろそかにしている部分なのです。

 

皆さんは元素記号を覚える際、とりあえず20番目まで覚えなさいと先生から言われ、「すい ヘーりーべー・・・」とゴロを使って覚えますよね。

でもその20番目までの元素記号について、「それぞれ特徴を言えますか?」と聞かれた場合、答えられる人はごく少数でしょう。

 

元素記号は高校化学を理解する上で一番重要な内容であり、それを1つ1つ丁寧に覚えていくことで、それ以外の単元で本領を発揮します。

20番目までの元素記号の特徴をまずはしっかりと理解し、余力があれば30番目くらいまでの元素記号を覚えておきましょう。

 

また、意外と覚えておいた方がいいのが「族」と呼ばれる、周期表の縦のグループのことです。

この族は1~18まであり、それぞれグールプ内で同じような共通点があります。そのため20番目以降の元素記号の特徴を覚えていなくとも、グループの番号が分かっていれば解けるといった問題も存在します。

 

定期テストにおすすめ!問題集を使った勉強手順

定期テストをまず完璧にしたい方、皆さんにおすすめしたいものがあります。

他塾のものになりますが、東進ブックスから販売されている「化学基礎一問一答」及び「化学一問一答」です。

 

先ほど覚えるべきものを取捨選択することをお伝えしましたが、この参考書は覚えるべき内容がギッシリ詰まっており、なおかつ空いた隙間に読むことができるため、日常の空いた時間を暗記に費やすことができます。

また、センター試験などにも大活躍するの、1冊は持っておいたほうが良いおすすめな参考書です。理論や概念は教科書で理解し、覚えるべき単語や式はこちらで反復することで化学の得点も上がるでしょう。

 

MARCHレベルの理論化学問題を解くために必要なこと

最後にMARCHレベルの問題を解くのに重要なポイントを2つだけ簡単にご紹介します。

それは、

 

重要問題集に手を出さない、です。

学校の問題集+資料集の使い方で十分攻略できます。

 

まず1つ目ですが、化学の問題集の王道とも言える「重要問題集」略して重問。

問題のレベルはどれも高く1冊をこなすには、一定以上の基礎事項と応用事項を理解しておく必要があります。

 

化学受験の方なら手を出してみたい問題集ですが、実は大変危険な問題集となっています。

MARCHレベルであれば重問を解いたとしても、実はあまり役に立ちません。要するに、いやらしい問題が出ないということです。難しい問題を解くよりも、標準問題をたくさん解いて、基礎を徹底的に固めたほうが得点力はアップするでしょう。

 

次に2つ目ですが、「セミナー」などのいわゆる学校で配られる問題集を1冊完璧にこなすこと、です。

MARCHレベルの問題は、これで十分解けます。

 

これは主に章末問題などをしっかり理解することが重要であり、各大学の特殊な傾向は資料集を読むことによって、図や絵と一緒に理解することで対応してい きます。

 

まとめ:難しいからこそ、ゆっくり丁寧に

今回は理論化学についての勉強法をご紹介しました。

内容を理解するまでが大変な理論化学ですが、ゆっくり丁寧に理解していけば問題がスラスラと解けるはず。より難しい無機・有機をマスターしていくためにも、まずはこの分野をしっかりと理解していきましょう。

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