「私は暗記が得意です!」と、自信を持って言える人はそう多くないでしょう。
私がこれまで受け持ってきた生徒の大半も、やはり暗記で苦しむ子は多かったです。
ただそうは言っても、暗記と受験は背中合わせ、切っても切り離せません。
どんな教科を勉強するにしても、多かれ少なかれ「何かを覚える」ことが求められます。
そこで今回は、効率良く暗記して受験に合格するための「超暗記術」についてお話したいと思います。
この話を聞くだけでライバルに差をつけることが(ちょこっと)出来るかもしれません。ぜひご一読下さい。
目次
暗記のための、重要な心構えについて
事前に、何を覚えるかを決める
テスト前になると、ひたすら念仏のように教科書に書いてあることを唱える人がたまにいます。
気持ちは分からなくはないのですが、「何を覚えるべきか」を意識していなければ、いくら唱えたところで、言葉は右耳から左耳へと抜け出ていってしまいます。
「ここは絶対に覚える!」ということを明確に意識して、暗記に取り組んでください。
ただ写すだけのノートはNG
ちなみにこれは、授業のノートについても同様のことが言えます。
先生の言った言葉をまるでテープレコーダーのように全てノートに書きこんでしまうと、後で見返した時に「結局何が言いたいのだろう?」と自分に問いかけることになってしまいます。
ノートにまとめる時には、「ここは大事!」「ここは覚えなきゃいけない!」ということが明確になるようにしましょう。
とはいえ、いきなりキレイにノートをまとめるのも難しいですよね。
そういう方は、メモを取る用のノートと、後で見返すためのノートを分けると良いでしょう。
ノートだとかさばってしまうので、ルーズリーフの方が良いかもしれませんね。
誰でも試せる暗記のコツを3つご紹介
その1:チャンク化
ここで簡単なテストをしましょう。
以下に無意味なアルファベットが8つあります。これを5秒だけ見て覚えて下さい。
D R M F S R S D
いかがでしょうか?
結構難しく感じたのではないかと思います。
人間が瞬時に覚えることができる記憶は、5-9個だと言われています。
これをマジカルナンバー7±2と言うのです。
しかし、一見無意味に思えたアルファベットの羅列が「ドレミファソラシド」の頭文字だと聞いたらどうでしょうか。
おそらく一瞬で覚えられるのではないかと思います。
これは一見無意味に思えた8つの文字が、誰しもが知っている「ドレミファソラシド」という、一かたまり=1つの情報にまとまったからです。
このように、情報を一まとまりにすることを「チャンク化」と言います。
チャンク化を受験勉強に応用
例えば、英語の熟語を覚える時に、「go to」「come after」「get along」…と、一つ一つ覚えるのは大変ですよね。
そんなときにチャンク化を活用してください。
getに続く熟語には「get along, get away, get down」とありますよね。これらgetに関連する熟語を一まとまりにして覚えていくのです。
もちろん英語以外にもチャンク化は活用できるので、何かを覚える時はぜひ意識してみて下さい。
その2:有意味化
またもや問題です。
「駐車禁止」の道路標識のマークはどちらでしょうか。
正解は、左側のマークです。
正直「どっちでもいいじゃないか」と思ってしまいますよね。
そして来週、また同じ質問をされたら「うーん、どっちだっけ…」となるでしょう。
しかしこのマーク、ちょっと分かりづらいかもしれませんが、赤字をよく見ると「No」という形になっているのが分かりませんか?
この意味を知れば、もし同じ問題が出たとしても、正解を答えられるはずです。
このように、一見無意味な情報でも意味を持たせることで記憶に定着しやすくなります。
これを「有意味化」といいます。
暗記は有意味化がカギを握る
また英語にて、例を挙げてみましょう。
impossible「不可能な」、impolite「失礼な」、immature「未熟な」という3つの単語があります。
この3つを丸暗記してもいいのですが、接頭辞im-が「反対の」という意味であることを知っていれば、possible「可能な」、polite「礼儀正しい」、mature「成熟した」の反対の意味であることが分かります。
丸暗記するよりも効率的ですし、同じようにim-から始まる知らない単語に出会った時、なんとなく意味を推測できるようになりますよね。
広範囲のものを覚えなくてはならない受験勉強において、有意味化は非常に使える手です。
ぜひ暗記する際には意識的に取り入れるようにしてください。
その3:語呂(ゴロ)
暗記と言えばゴロですよね。
ゴロがまとまった単語帳や、中には歌になっているものもあるので、ゴロを活用して楽しく勉強するのが良いと思います。
ただ、あまりにゴロに頼り過ぎるのは、実はオススメしません。
ゴロを多用すると「あれ、これどんなゴロだっけ…?」「このゴロどういう意味だっけ…?」という風に、ゴロだけを覚え本来の意味を忘れる可能性があるからです。これはで、本末転倒ですよね。
最も効果的なのは有意味化!どうしても覚えきれない事をゴロで
記憶の定着のしやすさから言えば、有意味化が最も効果的です。
ただ、例えば人物名を覚える時など、どうしても有意味化が難しいという時もあるので、そういう時にはゴロを活用すると良いと思います。
まとめ:暗記を制する者は受験を制する
今回の暗記のコツ、いかがだったでしょうか。
最初にも述べた通り、暗記は受験生につきものです。
しかし逆に言えば、暗記を制する者は受験を制するといっても過言ではありません。
暗記のコツを意識して、絶対に合格を勝ち取りましょう!
講師 砂田
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