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間違い直しをしない勉強に意味はない

夏休みや冬休みといった長期休暇には、宿題がどっさりと出ます。

これ自体は良いことだと思います。1ヵ月も頭を使わずペンを持たなかったらすっかり錆びついてしまいます。

しかし、たまに気になる宿題の出し方をする先生がいます。

 

「答えは渡しません。」

 

考えはわかります。答えを見て丸写しをする児童生徒が多かったのでしょう。それを防ぐために答えを渡さないという先生がたまにいます。

しかし、勉強は、問題を解く→答え合わせ→間違い直し、までが1セットです。

 

問題を解くだけ解いて答え合わせをしない、というのは全く意味がありません。

どれが合っていて、どれが間違っているのかわからなければ、幼稚園児に高校の物理の問題集を渡して、答の欄に適当な絵を埋めさせるのとなんら違いがありません。

 

答え合わせをしても間違い直しをしなければ、これもほとんど意味がありません。

自分はどの問題を理解していて、どの問題を理解していないのかがわかる分、答え合わせをしないことよりは意味があるかもしれません。しかし、賢くなるために大切なのは、正解した問題ではなく、間違えた問題なのです。

 

正解した問題はよいでしょう。今回解けたのですから、テストでもきっと解けるはずです。

しかし、間違えた問題を直さずに放置していては、今後もずっと間違え続けます。わからなかった部分を、わからないまま放置していたら、次に同じ問題が出ても同じように間違えます。

 

勉強で大切なのは、間違い直しです。

塾に自習に来る生徒にもよく言うのが「間違いは今日中に直してから帰りや。」です。

 

その時どう考えて間違えたのか、またどこで躓いて答えにたどり着けなかったのか、というのは時間が経つと忘れてしまいます。

なので、間違えた問題、答えがわからなかった問題は、その日のうちに聞きに来てもらいたいのです。

 

また、解説を聞いて「なるほど、そう考えるのか。」と納得できても、問題が解けるかはわかりません。その後、自分の力だけでもう一度解けるか試してみることが重要です。

なので、間違い直しとは「解き方を質問する+自分でもう一度解きなおす」のことです。

 

夏休みの宿題の話に戻りますが、一部の答えを丸写しする児童生徒のために、マジメに宿題をする子どもたちの学習効率を下げるのは残念に思います。

もちろん多くの先生は丸付け+直しまでをセットで宿題に出しますし、全ての児童生徒にちゃんと宿題をやってきて欲しいという先生の思いも理解はできるんですけどね……。

 

とにかく、勉強は間違い直しまでが1セットですよ!!

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塾長 増田

学習塾 Step by Stepの塾長。担当は数学と理科、国語。
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