中学生を見ていると、目標をもって1年生や2年生のうちからコツコツ勉強をしている人と、何となく3年生になって、何となく志望校を選んで、なんとなく受験を終えてしまう人とがいます。
実は私は、どちらかと言うと後者側の人間でした。
当時はまだ京都府の公立高校はⅠ類とⅡ類に分かれており、Ⅰ類はいわゆるバス停方式。
家から一番近い高校にしか行けず、Ⅱ類であれば、自分たちの通学圏の中からなら好きな高校を選ぶことができました。
私は多くの中学生と同じように、進路のことはほとんど何も考えないまま3年生になりました。
中学3年生になったので、何となく兄が通っていた塾に入ったものの、多分通学圏内のどこかⅡ類の高校に行くんだろうな、なんてどこか他人事のように考え、中学3年生の1学期を過ごしていたのを覚えています。
野球部を引退して、夏休みに入っても夏期講習にいきながらもダラダラ過ごしていたのですが、2学期になってから、当時一番仲の良かった友だちが西京高校に行きたいと言ったのを聞き、塾の先生に自分も西京高校に行きたいと話しました。
そこで返ってきたのは、「今からじゃもうきついんちゃうか?」という返事でした。
塾で教える側となった今ならそう返事をした先生の考えはわかるのですが、当時の自分はその言葉がものすごくショックで、ようやく火が付き、そこから西京高校を目標に猛勉強を始めました。
学校が終わると家ではなく直接塾へ行き、6時半まで勉強。そこから夕食を食べに一旦家に帰ると、休む間もなく再び塾へ行って授業を受ける。
授業が終わると12時近くまで塾で自習をし、家に帰りお風呂に入ったら2時までまた勉強、という本当に猛勉強をしました。
その甲斐があって無事に西京高校に入ることはできたのですが、せめて夏休み前にもう少し真剣に勉強をしていれば、もっと楽に合格していただろうと思います。
努力はいつ始めても決して手遅れだということはありません。
しかし、努力を始めるタイミングは、早ければ早いほど成果も大きいと思います。
私は人生のなかでいろんな決断をしてきましたが、中学3年生の当時、なんとなく受験をしてしまうのではなく、西京高校に行こうと決断したことは自分にとってとてもプラスになっていると思います。
高校受験を終わってから猛勉強したとしても、高校は変えられません。
大学受験を終わってからどんなに優秀になっても大学は変えられません。
学歴が全てだとは思いませんが、学歴などに関係なく全員を平等に受け入れてくれるのは大学受験までではないでしょうか。
努力は少しでも早く始める方が成果は出やすいです。
過去を変えることはできません。
これから一番早く努力を始められるのは、今です。
塾長 増田
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