高校入試の英語では、「長文読解」が大きな得点源となります。
そのため長文読解が苦手な子は、英語の得点が伸び悩んでしまうことでしょう。
それを放っておいては大事な受験で結果を残せないかもしれません。
ということで今回は、そんな長文読解が苦手な方向けに、英語の長文がスラスラ解けるようになるコツをご紹介します。
目次
何よりも単語力が大事
これは英語の勉強全てに言えることですが、「英語力は、=単語力」です。
どんなに難しい文法が分かったりリスニングが得意でも、単語でつまずいてしまうと入試で高得点は狙えません。
逆に単語の意味さえ分かれば、多少知らない文法が入っている長文でも、単語の意味を頼りに読むことが可能です。
中学3年間で学ぶ英単語は限られています。なので高校入試までに分からない単語を1つでも少なくするように努めてください。
効果的な単語の勉強法
英単語の勉強法にポイントがあるので、少し脱線がてら簡易的に解説します。
毎日くり返し勉強すること
人間の記憶力は短いので、同じことをくり返さないと完璧に覚えることはできません。
毎日スキマ時間を利用して、学校で勉強した英単語を覚えましょう。
また、高校入試では「単語の形を適当な形に変化させる問題」や「現在完了形」の問題がでます。
これらに対応するには動詞の活用形を覚えることがとても大切です。また動詞は書いてスペルまで覚えるようにしましょう。
例:【動詞の活用】 Teach (教える)の場合
「taught」-「taught」-「teach」-「teaching」=「過去分詞形」-「過去形」-「原形」-「現在分詞形」
→過去分詞形と過去形が同じパターンですが、スペルが難しく間違える子が多いです。このような単語は手で書いて覚えるようにしてください
例:【動詞の活用】go (行く)の場合
「gone」-「went」-「go」-「going」=「過去分詞形」-「過去形」-「原形」-「現在分詞形」
→過去分詞形と過去形が違うパターンです。(過去分詞形は現在完了や受動態でも使うので、とても大切な活用形)
スペルが簡単だからと油断せず、4つの形を正確に覚えてください。
更に、スペルが長くて難しい【形容詞】を覚えることも大切です。
高校入試で頻出のものだと、”interesting”、”important”、”necessary”などが挙げられます。
いざ本番で出たときに、「意味を忘れてしまった!」ということにならないよう、スペルと意味がスラスラ出てくるようにくり返し覚えましょう。
これら単語を使って、簡単な英作文にチャレンジするのも効果的です。
英作文で一番使いやすいのは、「It is “形容詞” for “人” to “動詞の原形”」という構文です。
実際に中学で習う大切な構文なので、ここに覚えたい形容詞をあてはめ、オリジナルの英作文を作ることから始めてみましょう。
長文を毎日解くクセをつける
これは中学3年生に限らず、全ての学年の子におすすめしたい事です。
長文をスラスラ読む力は、短期間でつくものではありません。時間をかけてゆっくりと、色々な長さ・内容の文を読む習慣を作ってください。
特に中学2年の後半~3年生の子には、以下の方法が効果的です。
高校入試の過去問(長文)を解く
- 一回目:入試と同じ制限時間で解く。この時、分からなかった単語に色ペンでマークをする
- 二回目:マークした単語の意味を調べ、ノートにまとめる。今度は時間を計らずじっくり読む
二回読み終わったら、解説に載っている【日本語訳】をじっくり丁寧に読んでください。
問題を解きっぱなしにして、丸つけして終わりという子が非常に多いです。ここまでして初めて、その問題をしっかり読んだことになります。
これを最低でも週に1回、受験本番の3年生であれば、ほぼ毎日行いましょう。
毎日やったとしても、1問ずつであれば、そんなには時間がかかりません。
いいですか。大切なのは「習慣化すること」です。
歯磨きや入浴と同じように、英語を「あたりまえにすること」の一部に取り入れましょう。
長文に特化した参考書を利用する
「高校入試の問題はまだ早い…」という子には、長文に特化した参考書の利用をおすすめします。
学年・レベル別に出版されているものも多いので、本屋さんへ実際に行き自分に合った一冊を選んでください。
参考書選びのポイントとしては、
自分のレベルより少しだけ簡単なものをおすすめします。難しすぎると全く読めずに意味がありませんし、逆に簡単すぎでも上達はしません。「文は読めるが、知らない単語が何個か入っている」くらいのものが効果的です。
内容一致問題に強くなる
高校入試の長文読解では、
「本文の内容と一致する英文として適当なものを次の中から2つ選べ」という設問が必ずといっていいほど出題されます。
大体が4~6つ選択肢が用意され、そこから正解を選ぶようになっており配点が高いです。
なので長文読解で点数をあげるのに、欠かせないタイプの問題だと思ってください。
勉強法としては、「消去法を身につける」ことです。
ここで、2で扱った「長文をじっくり解く」練習が活きてきます。
長文がしっかり理解できている=内容と一致しない選択肢を消去できるようになります。
消去法を使う時には、頭の中で「この選択肢が間違っている理由」を説明できるようにしましょう。
また選択肢は英文で書かれていることが多いので、
一読して意味の分からなかった英文の訳を、答え合わせの時に解答を見て必ず確認するようにしてください。
まとめ:長文は難しい。けど、サービス問題でもある
苦手としている子が多い、英語の長文読解。
みんなが苦手な分、受験で合格するためのキーとなる問題となります。(受験は相対評価なので、みんなが解けない問題で点を取るのも大事)
難しいのは確かですが、才能がなくても日々の積み重ねで必ず解けるようになるものでもあります。
つまり、才能を必要としないので、考え方によってはサービス問題です。今回紹介したコツを活用し、ぜひ長文を得点源に合格できるよう頑張ってください。
講師 砂田
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