社会は地理、歴史、公民に分けられて学習する。
学校にもよるが一年地理、二年歴史、三年公民と完璧に分けて学習する学校もあるだろう。
その学習形態だったとして、一年の地理を三年の夏、しっかりと覚えているかどうか…。
それが受験勉強、実力テストの中で大きなアドバンテージになっていくのである。
「社会なんて暗記するだけだし余裕」といっていた生徒が受験前の一月、二月にほかの科目よりも社会の学習に躍起になっている姿というものも私自身見てきた。
●暗記科目というのは、暗記していた時間が長く正確なほど、より点数が取れる科目である。
何を当たり前なことを…と思うだろうが、では実際にみんなはどうだろうか?
テスト前一週間、その中でもさらに限定された時間だけを社会を覚える時間に使用し、おそらく60~80点も取れたら、満足しあまり新たに復習をしたりはしないだろう。
ここで試しに歴史問題を二、三出してみよう。
1.壬申の乱が起こった年代は?
2.「漢委奴国王」と記された金印が発見されたのは福岡県のどこでしょう?
3.日本で最初の女性天皇は?
これは歴史を習い始め、比較的最初のころに出てくる内容を質問にしたものです。
このレベルは中学三年の夏前には覚えきっていてほしいなと個人的には思います。
では社会を勉強する中でどういった勉強方法を行っていけばいいのか…。
二個挙げようかと思います。
●①関連ワードを可能な限り挙げてグループを作る。
これは歴史の時に使いやすい学習法だと思います。(地理でも可)
例えば歴史で
「壇ノ浦の戦い」を学んだ時、壇ノ浦→どこ?/誰と誰が?→「山口県か、なら牡蠣とかも有名だな」
「源氏と平氏が戦ったのか、義経とか頼朝とかなら知ってる」
といった風に関連のワードで組を作ってあげて、単語一つで覚えるのではなく
源氏と平氏、壇ノ浦、源頼朝、義経、平清盛、大和田泊
などこの時代のこのグループといった風に覚えていくのも手ではないでしょうか。
そういったものをまとめたノートを作ってみるというのも時間はかかるかもしれませんが、やってほしいものです…。
ほかにも社会の問題を解いていると答え自体はすぐに分かるのに、途中にある単語の意味やそれがどこ/誰/なぜ起こったのかがわからないときがある(英語の問題でも並び替え問題の部分はできてもその前の単語がわからないなど)ないだろうか?
そういったときに無視したまま放置していませんか?しっかり解き終わった後でも調べたりメモしていますか?
ここで勉強法の②です。
●②文中、問題中の言葉もしっかり調べて覚える。→ノートに写したりメモを取ったりする。
問題は解けたし、ここは聞かれてないからまあいっかと流していないだろうか?
例えば
1853年ペリーが来航、その後再度来航し1858年に不平等な条約が締結された、その条約の名称は?
という問題があったときに「じゃあ不平等の内容は?」と聞かれてもわかるようにセットで覚えていてほしい。
問題文になっているということは逆に聞かれる可能性もあるということだ。
日米修好通商条約の不平等だった内容は?と聞かれるパターンも当然ある。
そういったことも自身で想像しながら、ワーク(問題集)をただ解くのではなく、問題文にもそういった意味を見出しながら勉強に取り組んでいってみてほしいです。
社会なんて、英単語なんてすぐに覚えられるから…ではなく、より精度を高め、テストのときに「あれ?こっちだっけ?これで合ってるっけ?」というものをなくし自信をもって試験に迎える準備を行ってほしい。
社会は用語の意味やそれぞれの関係性を勝手に問題を出す側が変えることのできない科目です。
だからこそ、正確に覚えることで結果もすぐについてくるでしょう。
これから夏休み、宿題の範囲だけでもまず上記の方法で取り組んでみる。
そこから始めていきましょう。
講師 黒川
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