勉強は楽しいですか?
楽しいと思う瞬間もありますが、基本的にはつまらないと思います。
つまらないし、しんどいし、そんな勉強を受験生は半年〜一年ほど、ずっと続けなくてはいけません。
定期テスト前の一週間なら何とか頑張れますが、長い間ずっと続けるの大変です。
勉強に限ったことではありませんが、辛い作業を続けるために絶対に必要な二つのことがあります。
それは「目標」と「成果」です。
シジフォスの労働
ナチスドイツがアウシュビッツ収容所にて収容者に対して課した労働や拷問の中に、穴掘り拷問と呼ばれるものがあります。
午前中は、ひたすら穴を掘り、午後は先ほど自分で掘った穴を埋めるのです。
全く生産性のないこの作業を毎日毎日繰り返すことはこの上ない苦痛のようで、この作業をさせられた収容者の中には、自ら命を絶つ者も少なくなかったそうです。
同じ穴を掘るという作業でも、トンネル工事であれば、目標があります。その目標に対して努力をするのであればしんどい労働にも耐えられますが、全く目標がない作業に対して努力をすることは難しいのです。
ましてや、掘った穴を埋めることで、成果も否定されてしまうわけです。
人は、何のために頑張るのかもわからず、努力した成果も得られない、という中で努力を続けることはできないものなのです。
目標を持とう
まずは目標を持つことが大切です。
一番わかりやすいのは、この高校に行きたい。あの大学に行きたい。ということではないでしょうか。
高校球児が365日苦しい練習に耐えられるのは、甲子園に出場するという目標があるからです。
そして彼らは、甲子園に出場するということがどれだけ素晴らしいことなのかを知っています。
だから頑張れるんです。
ところが多くの受験生は、その高校や大学に行くことがどれだけ素晴らしいことなのかを知りません。
それがわからなければ、目標に向かって頑張るということもできません。
ですから、まずはオープンキャンパスに行ってみてはいかがでしょうか?
この学校に行きたい!
そう思えれば、きっと勉強のモチベーションはグッと湧いてくるはずです。
成果を感じよう
もう一つは成果を感じられる機会を作るということです。
新しいスポーツを始めると、何でも楽しいですよね。というのも、始めてすぐというのは、実力がめきめき上達していくからです。
初めてゴールを決められた。初めてフライが取れた。初めてスマッシュが打てた。この瞬間が、そのスポーツに”はまる”瞬間ではないでしょうか。
努力して成果が感じられると、また頑張ろうと思えるものなのです。
勉強も同じで、成果が感じられるとまた頑張ろうと思えるのですが、スポーツと違って明確に成果を感じられる瞬間はなかなかありません。
強いて言えば定期テストは成果を感じられると思いますが、年に5回しかありません。
そこで、模試を受けてみてはいかがでしょうか。
同じ模試を何度か受ければ、前回との偏差値の変化が表示されます。これほど成果が明確にわかることもないでしょう。
万が一前回より下がってしまったとしても、次こそは、となるはずです。
目標を立て、成果を感じながら、長い受験勉強を乗り切ってください。
塾長 増田
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