「今回のテストはうっかりミスをしてしまって……」
こういうことを言う人は、毎回同じことを言ってきます。たまたまミスがなくて高得点を取ることがあっても、次のテストではまたやってしまいます。
「うっかりミス」は一生治りません。
なぜなら、苦手なことは"意識"して練習しないと治らないからです。
自分のミスを「うっかりミス」と呼ぶ人は、「自分はこの問題はできるはずなのに、今回はたまたまできなかった」と考えています。
ということは、それを意識して治そうとはしません。
そうするとそのミスは一生治らないのです。
一度や二度ならともかく、何度も何度も同じミスをしているなら、それを「うっかりミス」と呼んではいけません。
それは苦手なのか、もしくは解き方を間違っているのです。
例えば数学で「うっかりミス」と呼ばれるものの代表といえば計算ミスです。
そして計算ミスをする人の多くは途中式に問題があります。
- ( )をつけるべき場所につけない
- 計算の順序がめちゃくちゃ
- 書くべき途中式を省略している
わかった上で省略しているのかと思って、( )をつけて式を書くよう指示してもかけない人がほとんどです。
ちょっと教えて、何問か練習させると計算ミスは劇的に減ります。
「うっかりミス」をする人は、解き方をわかっていないんです。
知識がないにも関わらず、それを「うっかりミス」と呼んでいては治るはずがありません。
哲学の祖といわれるソクラテスは「無知の知」を唱え、儒学の祖である孔子も「これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らざると為せ。是知るなり。」という言葉を残しています。
偉大な学者は「自分は知らないということを理解し、認めることが学問の第一歩だ」と言っているのです。
できないと理解しているから、できるようになるために努力します。
「うっかりミス」だと言っている間はそのミスは一生治らないのです。
間違えているところは自分の苦手分野だと認めて、それを改善しようと努力すれば簡単に治ります。
「うっかりミス」という言葉をあなたは使ってしまってはいませんか?
塾長 増田
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